ライブカメラと個人情報保護

投稿者: | 2015年3月25日

インターネットを利用してライブカメラの映像をリアルタイムで配信するサービスがあります。観光地における景観や天気を紹介したり道路の混雑状況を提供したり、幅広い目的に利用されています。最大のメリットはリアルタイムで映像が取得できる点にあります。

個人情報の保護を考えるとプライバシーおよび肖像権侵害の問題があります。ライブカメラによって撮影された個人の画像が「個人情報」に該当しうるため、個人情報保護法上の取り扱い配慮が必要になるためです。個人の容貌に「ぼかし」をかけるという手法はリアルタイムで配信するという性格上困難です。また、ライブカメラの存在に個人が気づかず隠し撮りになってしまう方法での撮影は、プライバシーの侵害という問題を残します。

こうした問題に対して通常は以下の対応策を講じている例を多く見かけます。

個人情報保護法

ライブカメラの近くに看板等を設置しライブカメラの存在を被写体が認識できるようにする。これと同時にライブカメラの撮影目的や撮影範囲を示す。ライブカメラの設定をできるだけ個人の容貌を撮影しないような配置、たとえば視線より高い地点にライブカメラを設置することで個人の容貌が鮮明に映らないようにする。その他ライブカメラの解像度を落とす、音声をカットするといった方法がとられています。

これから本格的な夏の観光シーズンが始まります。旅行の計画を立てていらっしゃる方も多いでしょう。主要な観光地はインターネットで現在の状況を確認できます。その際、その配信される映像にどんな個人情報保護の配慮がなされているか、これをチェックしてみるといいかも知れません。個人を識別できない様々な工夫、配慮に気づかれることと思います。