人口統計と個人情報保護

投稿者: | 2015年5月31日

日本の人口は1億2709万人(平成26年6月1日現在)といわれております。これは総務省統計局が公表した数値で毎月20日に月初における概算値を公表しています。各市町村の住民基本台帳を合算した数値がベースとなっているので最も正確な数値といえます。これとは別に人の移動を加味した人口の統計情報があるのをご存じでしょうか。

NTTドコモのビッグデータサービスに「モバイル空間統計」というのがあります。携帯電話ネットワークのしくみを利用して作成される人口統計で、各基地局がエリア毎に所在する携帯電話を周期的に把握し、基地局のエリア毎の携帯電話台数を利用者の属性別(性別、年齢層、居住エリアなど)に集計することで人口の地理的分布を推計するのだそうです。人の移動を加味できるので、たとえば、ある観光地についてその観光客はどこからきたのか、どんな属性の人たちなのか、季節ごとの変動はどうなっているかなどが推計できます。かつては各観光地がたいへんな労力とコストをかけてデータを集めていたのですが、今ではシスティマティック、容易に推計できるようになりました。

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「モバイル空間統計」では、運用データのうち電話番号のような個人を識別できる情報は使用しません。また生年月日なども一定の年齢層に変換して情報の要約を行っているため一人ひとりを示すデータはなく、集団の人数のみで人口情報を推計しています。

世界遺産に登録された群馬県の富岡製糸場、観光客の属性はどうなっているのでしょうか。
傾向としては、性別は男性が6割で9割弱が群馬県外から、ということのようですが、更なる詳細なデータについてはこうしたサービスにゆだねることになります。ビッグデータサービスは「情報」から「価値」を見いだすサービスなのです。