「宝の山」と個人情報保護

投稿者: | 2015年5月31日

ベネッセコーポレーション(以下B社という)で大量の個人情報が流出するという事故が起きました。通信教育などで収集した顧客情報がその流出した内容ですが、個人情報の価値を考えると業界では「宝の山」と称されているそうです。なぜ「宝の山」なのか。

個人情報の価値をそれを使ってビジネスを行う側から考えてみると、一時的な利用にとどまる情報より、将来にわたって利用できる情報の方が長期的な有用性が期待できます。B社は子供向けの通信教育や英語教室、イベントの開催、書籍の販売等を通じて子どもを中心とした個人情報を蓄積してきました。流出件数は760万人を超えるといわれています。
(参考:日本における15歳未満の子供の数 約1600万人)

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流出したとされる情報の項目をみると、子供の名前、性別、住所のほかに生年月日が含まれています。この生年月日を利用することで、いつ、何を売り込めばよいか(ダイレクトメールの発送等)、の参考になります。大人になってからも利用されます。就職の時期、結婚の適齢時期、老後のお世話からお墓の手配まで。将来に向かってセールスプロモーション上この上ない宝の情報であったことが分かります。こうした「宝の山」をどう保護するのか。個人情報保護は一人ひとりの権利を保護することです。一人ひとりの人生にかかわっていく問題としてその重要性を再認識する必要があります。